この記事はギャラクシーエンジェルミュージカルの内容に関する事項がふんだんに組み込まれています。これから先の観劇を予定されている方、あるいはミュージカル DVD の購入を検討されている場合には、読むのを回避された方がよいかもしれません。無論、真に優れた作品というものは経過と結末を知ってもそれでも楽しいものでありますが…
というわけで、もちろん行って来ましたよミュージカルギャラクシーエンジェル。
なお、今回はグミ氏に同伴しました。氏の blog 無駄帝国少子化対策本部(元げぇむ劇場)でもレポートが掲載されています。私とは見ている場所がかなり違う点などもあったようですので、気になる方はそちらもどうぞ。
初日公演のおおよその内容
- 木谷社長:あいさつ(2分)
- 後藤沙緒里:お詫びとあいさつ(1分半くらい)
- 佐藤裕美:「Angelic Symphony」(5分)
- 公演前半(およそ50分)
- 休憩(たしか10分?)
- 公演後半(およそ45分)
木谷社長のあいさつはおよそ定型句で、まあこんなものなのかなという程度でした。ゆえに内容は失念。
後藤沙緒里嬢は欠場のお詫びということで社長に促されて出てきましたが、舞台の非常に微妙な場所に立って、「舞台を降りてしまい申し訳ありません。そのおかげで病気が治りました。今度も仕事にはげんでいきたいので、よろしくおねがいします」という感じのことを述べていました。ちょっと文字では表現しづらいですが、とにかく挨拶が異様に短い。それに、出演予定を降りたにもかかわらず頭も下げないし、今後の代替イベントに関する告知もしないし、挙句の果てに手を顔の前にやって「ごめん」みたいなことをして下がっていって、正直なところ…「なんだこいつは」とまで思ってしまいました。個人的にはかなり印象が悪かったです。私は後藤沙緒里嬢のファンではないどころかほとんど知識すらないのですが、それとは逆に後藤沙緒里嬢のファンであるグミ氏は「彼女はあんな感じのキャラなんだ」と納得したようだった模様…。あれでいいのかなー。むー。
社長と後藤沙緒里嬢の挨拶でかなり見る方としてもやる気を喪失しまくりな状態だったのですが、逆に佐藤裕美さんは健気にテンションを必死で上げつつ「ミュージカルへのエールとして」 Angelic Symphony を熱唱されていました。私が参加したイベントにゲストとして登場されたことくらいはあるのですが、見えたことがないので実は生で見るのは初めて。とてもとても印象良かったですよー。
公演感想
なにしろ総監修がエンドユーザーの期待を完全に裏切りきるのが得意な仕事人である水野良の時点で期待の仕様がなかったのですけれども、まさに予想通りでした。
基本的に本編の詳細な内容などについては申し上げませんので、それは是非本編でお楽しみくださいな。
脚本・演出
基本的に出来が悪かった感があります。
細かいところに突っ込みをいれるほど無粋なことはしたくありませんが、そうですね、たとえば福引の副賞目当てに団結させてみたり、アニメの不条理さで話をシフトさせていくわりには、海賊からの襲撃や謎の少女シフォンとのふれあいの場面では Eternal Lovers のヴァインとルシャーティを彷彿とさせるような生真面目なゲームの世界がベースになっているという。これがとにかく判り辛い。アニメとゲームの G.A. に対する知識が事前にあるがゆえにそれらと比較したり参照したりしてしまうのか、とにかく混乱の連続になってしまい、むしろ不条理なのはミュージカルの設定そのものに見えてくるほどでした。他にも、ミュージカルのエンジェル隊の最終的な目的はロストテクノロジーを回収することがになるのですが、その目的へのアプローチの基本的な原動力はロストテクノロジーの回収に向けられているのに、それが唐突にロストテクノロジーをケーキ作りに使いたいというミルフィーユの聞けば聞くほど頭が悪くなりそうな話に切り替わってしまったり…。公演前半の終了間際には、「そもそも今どうしてこうなったの?」と聞きたくなる状態になってしまいます。
特に印象的だったのは、エンジェル隊が不条理な理由で喧嘩別れしてしまった → それを仲直りさせるべくミルフィーが単身ロストテクノロジーの回収に向かう、というシーン。おそらくそれは、タクトという軸となるべきプレイヤーがミュージカルではいない以上、ゲームにおけるエンジェル隊のように(アニメのような不条理で不確定な要素を用いることなく)チームワークを再確認させ、それを敵と観客に対して見せ付けるという意図を狙うために、敢えて一度エンジェル隊をバラバラにさせ、1人になってしまったところで敵に「他人を信頼しない」理由を(エンジェル隊のうちの誰かが傷つけられ裏切られるという動的で鮮明なイメージとともに)説明させた上で、そこでまたエンジェル隊がまた集結して敵と戦わせたのだろう…と推察しています。でもこれって、冷静に考えたら基本的にゲームのエンジェル隊が3回も取って来た過程そのものなんですよね。ほとんど流れ的には同じですし、後述しますがなにしろ音楽はゲームそのもの。さらに言えば、エンジェル隊の連中をバラバラにしたのはアニメのような不条理要素をもってだったのに、それを再度くっつけるのはまるでゲームのような感動的要素でして、正直なところ見ていて完全に意味不明でした。
あと、脚本に無理やり(アニメでもしないような)ズッコケとか、狙ってやっているとしか思えないほど寒いギャグなどが入っていたのですが、前後がゲーム並にシリアスな展開になっているのに突然にギャグが飛び出すもんだから笑うに笑えませんでした。あと、情けなくも私の狭い知識ではどういうギャグなのかが理解できない部分もあったり。下ネタに走り始めたときは、ちょっと呆然としてしまいました。というか、(σ・∀・)σゲッツ!! などを使うくらいなら、ピストルで撃たれつつ「きみのためなら死ねる!!」とでもフォルテに言わせる方がまだよかったです(それも寒いけど)。
音楽
やはりアニメで使用された音楽は権利上の問題で使用できないらしく、ゲームの曲が多く使用されていました。締めに歌った「Eternal Love」を除いてボーカル曲は全て新しくミュージカル用に作られた曲でしたが、効果音はゲームが3分の2、聞いたことがないものが残りという感じです。
たとえばエルシオール内ではエルシオール艦内での音楽が流れるというような感じになっていましたが、逆に言えば音楽を聴かないとそれがどこで何をやっているかが明確にならないという状態でした。単に「ゲームを知っていればより楽しめますよ」程度の場面がほどんどでしたが、ゲームの設定を知らないとエルシオールのティールームで歓談しているというイメージが伝わらないんじゃないかなあ、とは思いました。
あと、ラッキースターのハイパーキャノンの音、なんかおかしくありませんでしたか? 気のせいだったかなあ…。
演技
私はてっきりどうせブロコだからテキトーに集めたキャストなんだろうし、しかも途中でキャストが変わったりしているし、やっぱり役者の下手さに目が行くのかなーと思っていたのですけれども、そんなことは全くありませんでした。むしろ、プロフェッショナルな役者の方々が中学校の学芸会の総指揮の下に演じている感じ。
エンジェル隊はもちろん、敵側も非常に上手な演技でした。敵役はもともと2次元から無理やり引っ張って来たわけではないだけあって衣装などに無理がありませんでしたし、風間水希さん、鈴木真仁さん、高瀬郁子さんの3人の演技はメリハリがあってとてもよかったです。
(ミルフィーユ役の)富田麻帆さんは声が特にクリアで演技も上手くてミルフィーにぴったりでしたし、小出由華さんは確かに蘭花っぽいイメージでしたし、ヴァニラ役の明坂聡美さんは難しい役柄をきちんとこなしていましたし、ちとせ役の中山恵里奈さんは登場総量こそ少なかったものの何の違和感も感じませんでしたし、フォルテ役の白川りささんは姉御肌っぽさを持っている方でなかなかない嵌り役でしたね。どなたも素人では甲乙つけがたいです。
なお、特筆すべきはミントの中の人である川口真理恵さん。川口さんは出演者日記がまるで暗号文のようになっているために読むのに非常に苦労していて、正直なところ高校を卒業したのにこういう文章を書いてくるんじゃあどうしようもないかなーなどとバカにしていたのですが、いやはやとんでもなかった。とにかく上手い。やはりプロフェッショナルだと痛感しました。きっとミントについてかなり勉強されたのだろうと勝手に思っているのですが、もう真面目に、ホントに上手かったです。川口真理恵さんの演じられたミントはまさにミントそのもので、お恥ずかしいですが、マジで感動してしまいました。私は別にミントのファンではないのですけれども、溢れるような上品さの中から子供っぽさが染み出すという感覚にミュージカルで出会えるとは思ってもいませんでしたし、川口さんの演技を拝見できただけで7,000円を超える価値を本当に感じられたことを特筆事項として申し添えておきます。
全体として
素人目にも調整不足じゃないかなあ、と思う場面が多かったです。中央の席からも袖の人は見えちゃってるし…。なんていうか、有料公開リハーサルな感じ。
時間が過ぎて行く感覚さえ忘れてしまうようほどとろける夢のひととき…どころか、公演前半が終わって幕が下りるのを見て「あれ? ここで終わりなのかー。まあもう2時間は経っただろうし、こういう中途半端な切り方で終わらせるんだなー。ていうことは続編を作るのか。まあブロコだしそんなもんだろうなー」と、休憩時間の案内放送があるまでの間、本気で思ってしまっていました。やはりちょっと前半が冗長でしたね。後半は時間がすぐに過ぎ去ってしまうほどの楽しさだったのですが。
報道など
- 「ミュージカル ギャラクシーエンジェル」開幕 うたいっぱい、アクション満載の友情の物語(GAME Watch)
- 各キャラの個性が忠実に再現! ミュージカル「ギャラクシーエンジェル」、公演開始(電撃オンライン)
- 友情、努力、ロストテクノロジー、そしてケーキ ミュージカル「ギャラクシーエンジェル」(ITmedia Games)
提灯記事乙。上記の記事も参考にしてください。
物販
- パンフレット(1,500円)
- ブロマイド6枚(3,600円)
を購入しました。5,000円以上の購入特典として「ちとせのツインベルクロック」、そしてブロマイド6種購入特典として役者の方々の寄せ書き色紙をもらってきました。その写真は上にも載せましたとおり(2005-03-17a_ga_photo1b.jpg)。
なお、この色紙なのですが、印刷物ではありませんでした。ちゃんとしたサインのようです。無論、役者さんが稽古の合間に丹念に書いてくださったのか、あるいは役者さんのサインを時給750円のバイト君が必死で書き写したのかはブロッコリーのみぞ知るところ。この色紙の凄いところは、なにしろここまで違うのですよ。
「ミュージカル G A」って…。たぶん私のものを書いた人とは別の方が描いたのでしょうけれども、翼を小さく描きすぎて「ギャラクシーエンジェル」では入らなかったのかな(なお、色紙のみの大きいイメージは 2005-03-17a_ga_photo2b.jpg を参照してください)。
余談 A
最後、閉じて行く幕を惜しむかのように可愛くそして上品に両手を振るミントに見とれていたのですが、観劇後の帰りの電車の中でグミ氏と感想を話していたら、なんとその横でヴァニラとちとせが観客に向かって土下座をしていたとのこと。そんなバカな。そんなの知らなかったよー。もうまさに、

な感じ。見たい見たい!! とにかくホントに見たかった…
これ以上ブロコに DVD というお布施を支払うことはないかなと思っていたのですけれども、もしも初日公演を DVD に収録だったりしたら、正直なところ買ってしまうかもしれません。
余談 B
私の隣にはカップルの方が座っていたのですが、なんか観劇中に2人で体を触りあっていたりしていて、正直なところ気になって観劇に集中できない時間帯がありました。よーし俺胸触っちゃうぞー、とかやってるの。もう見てらんない。お前らな、14,000円やるからその席空けろと。ミュージカルギャラクシーエンジェルってのはな、もっと殺伐としてるべき(以下略)
まだ観劇されていない方へ
株主なので一応利害関係者になるわけですが、それを抜きにしても、見て損はありません。公演前まではバカにされている方が多かったですし、私自身もそうでしたが、見た上で申し上げれば予想よりもずっとよいものでした。というわけで、Revival Gate としてはミュージカル観劇を推奨することにします。
もしも「G.A. のファンだけれども正直ミュージカルは微妙そう」という理由で見ていないのであれば、見に行ってはいかがですかとお勧めしておきます。取り敢えずファンなら見ておいても損はないレベルでしたし、見ないともったいないとくらいは言ってもいいかもしれません。もちろん実際に見に行ってもいいでしょうし、あるいは DVD を買ってもいいかもしれません。少なくとも、ギャラクシーエンジェルキャラクター DVD を購入するくらいならばミュージカル DVD を買った方がマシだとは断言できます。G.A. の栄えある歴史に泥を塗りたくるほど劣悪なものではありませんでしたし、とにかくこれを毛嫌いされている方もおられますが、これは G.A. の歴史の一部に組み込んであげてもいいんじゃないかなーとは思いました。ファンとしてこの瞬間を自分の目に焼き付けておいても、きっとバチは当たらないと思いますよ。
なお、チケットは現状、当日券しか販売されていません。ただ、ぶっちゃけ初日でも3分の2程度の正規しか埋まっていませんでした(しかもうち関係者が占める割合はわりと大きい)から、前日券を持たずとも現金だけ持っていけば簡単にチケットは手に入れられると思います。土日および千秋楽のチケットはかなり売れたとの話を聞いていますから、心配な方はできればそれ以外の日に観劇されるとよろしいかと思います。
なお、ロイヤル席よりも A 席センターの方がちょうど見渡せる場所になっています。サザンシアターは中程度の映画館よりも少し小さい程度の広さでしかないので、前の方よりも真ん中あたりの方が観劇にはちょうど良い感じがしました。特に前方の端などは、12,000円もする割に見づらいんじゃないかなと思います。7,000円の A 席で十分かと思います。もちろん、可憐な役者の御方々の尊顔を最短距離で拝顔したいとか、あるいは役者のスカートの中を見られる場所がいいとか、そういう特殊な要求がある場合にはロイヤル席を強くお勧めします。
最後に
末筆ながら、ミュージカルに関与されている関係者の方々には、最後の公演まで頑張っていただきたいと思います。ミュージカルを観劇された方々も、おつかれさまでした。
他に何か思い出したことなどがありましたら、適宜別の記事として追加していきます。







